「100回泣くこと」「絶対、最強の恋のうた」 中村航

『100回泣くこと』


1/26読了。
内容は、『セカチュー』的(読んでもないし観てもいないけど…)。
恋人が不治の病で・・・っていう、あれです。
普段、恋愛ものって読まないし、あんまり好きじゃないジャンルだけど、これはベタベタしていないから読みやすかったですよ、実際。
実際、これは2時間もあれば読み終わっちゃいますよ、実際ね(わかる人にはわかるはず)。
登場人物も会話も中村さんらしい感じ。
100回泣くどころか1回も泣かなかったけど、まぁ中村さんの作品で涙っていうのはイメージと違うし。


『絶対、最強の恋のうた』


1/27読了。
中村さんをはじめて読んで気に入った、アンソロジー『I LOVE YOU』の中の「突き抜けろ」が収録された連作短編集。
伊坂さん目当てだったんだけど、中村さんのはまた独自路線突っ走っている感じが良かった。
2人とも、あんまり恋愛もの、という感じはしなかった(中村さんは特に)。
タイトルとあの表紙のわりに(笑)、サラッとしていてこれもまた読みやすい。
『100回泣くこと』よりも好き。
やっぱり、登場人物や会話が中村さんらしくていいかんじ。
あー、これだったらサイン本買えばよかったかも(サイン本だったら欲しい)。

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「リレキショ」 中村航

リレキショ(河出書房新社)
「弟と暮らすのが夢だったの」という姉さんに拾われて、彼女の弟となった19歳の「僕」。新しい名前は「半沢良」。面接用に書いた「半沢良」の履歴書に、物足りなさを感じた「僕」は、真っ白な紙にもうひとつの「リレキショ」を書き上げる。免許・資格は「どこでもいける切符」。趣味・特技は「護身術」と「アイロンがけ」。無事、深夜のガソリンスタンドで働くことになった「僕」は、ある日、1通のラブレターを受け取る…。
                 ・
私、やっぱりこの人好きかも。
本当は、突拍子も無い設定の不思議系(ファンタジーは別)の作品ってあんまり好きじゃなくて、
その点ではこの『リレキショ』も充分に不思議系の部類なんだけど、でもこれならイケる(?)。
面白いです。というか楽しい。
作品の雰囲気も、会話も、すべて私的にツボ。
ツボにハマった作品はすいすい読めちゃう。
楽しかったー (^-^)

アンソロジー『I love you』のなかの「突き抜けろ」を読んで気になって(恋愛チックじゃないのに好感が持てた)、
『夏休み』を読んで、これは、と思って、
今回の『リレキショ』で好きな作家さんに認定。
言葉の選び方とかいちいちツボです^^

ほかの作品も読んでみたいけど、恋愛ものだとどうなのかなぁ。

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「夏休み」 中村航

中村航さんの「夏休み」を読んだ(「I love you」のなかの「突き抜けろ」が気に入ったので)。この人の文体も好き。少し伊坂さんと似ている感じがする。同じことを繰り返したり、無駄話(褒め言葉)がたくさんあったりして。くだらないことを真剣にやる、というところも好きな要素。

               ・

離婚するかしないかという重要なことをあんな方法で決めようとする馬鹿馬鹿しさ(褒め言葉)がすごく好き。驚きの展開、なんてものはないけれど、何故かゲームのシーンはとても臨場感があった(笑)。あの対戦ゲームってのはどうやらスマッシュブラザーズらしい。友達が喜んでいた。(やったことないけど吉田君の使っている“赤い野球帽の少年”が「MOTHER2」のネスだっていうことはわかった)。電報や果たし状が出てくるところも何だか良い。“義理の友達”という言葉も言い得て妙。たまに面白い言葉が出てくるところも好き。

あとは夜中になるとぺらぺらしゃべりだし、盗んだバイクで走り出す、と言われる天真爛漫な吉田君が好き。たまに生意気なことを言うところも。

あの、しゃきっとしない、ゆるゆるした空気はぬるま湯のようで癒し系。暑いけど風が気持ち良い日に、クーラーつけずにうだうだごろごろしている感じ。

新しく好きな作家さんができたかも。

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「Ⅰ Love You」

I love you

I Love You―伊坂幸太郎、石田衣良、市川拓司、中田永一、中村航、本田孝好・著

祥伝社創立35周年記念特別出版
愛してる、って言葉だけじゃ足りない(オール書下ろし)
恋愛には物語がある。
初めて異性を意識しはじめたとき、相手とのあいだに微妙な距離感を感じたとき、初恋の同級生との再会を果たしたとき、そして別れを予感したとき…。
さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める男性作家たちが紡ぐ、至高の恋愛アンソロジー

                ・

ぶっちゃけ伊坂幸太郎目当てで買って、他の人の作品にはそんなに期待していなかったのだけど(読んだことなかったし)、でも、(うれしいことに)予想に反してどの作品もとても良かった。

私は、今まで何冊か読んでみて、やっぱり自分には恋愛小説は向いていないなぁと思っていて、この作品集も、伊坂幸太郎のは読みたいけど他の人のがどんな感じなのか分からなくてなかなか手が出なかった。だけどこの本は読んでみると、ベタベタしていなくて私好みの作品が多かった。

ですが、やっぱり1番を挙げるのなら、伊坂幸太郎さん。最後の余韻がまた最高。些細なことをあたたかく見つめて、静かに見守っているような優しさがあって、すっごく良かった。最後に起こる小さな奇跡には鳥肌が立って、すごくあたたかい気持ちになった。伊坂さんの作品は読んだあとに何とも言えない幸福感とあたたかさに満たされる。これもじわぁ~っと沁みてきた。伊坂幸太郎が恋愛小説を描くとこんな風に仕上がるのね、と、また新たな魅力も発見。でも恋愛だけじゃなくて「人と人のつながり」がテーマかな、とも思った。

ほかには中村航さんの「突き抜けろ」も良かった。たぶんあれ恋愛小説じゃないと思うけど・・・(^-^;)

この作品集がきっかけで気に入る作家さんが見つかるかも ^ー^)b

★★★★★   

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