「地獄変・偸盗」 芥川龍之介

宇治拾遺物語や今昔物語などを題材にしたためか、古典を読んでいるような感じだった。

この短編集の中で一番印象が強かったのが「地獄変」。紅蓮の炎の燃え盛る様子とか、言葉なのに鮮やかにイメージが湧き、ひしひしと緊迫感が伝わってくるようなひりひりとした文章だった。良秀の恍惚とした表情まで眼に見えるかのようで怖かった。私なんかが言えることじゃないけれど、「蜘蛛の糸・杜子春」を読んだときよりも芥川龍之介は力のある文章を書く人だなと実感した。

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